幼なじみの銀髪男。【完】
教室に着けば、京華と葵君がいた。



「希美おはよ…って。
髪の毛ボサボサだし顔色悪いよ?」



あー!!
髪の毛とかさず来ちゃったし…


「希美ちゃん大丈夫?」


「大丈夫!大丈夫!」


「大丈夫ぢゃないわよ!
希美來輝と仲直りしたら?」



「アイツ素直ぢゃないし…希美ちゃんから話せばなんとかなるかもよ?」



そうなんだけど…




「來輝の事…希美はどう思うの?」


京華が私の髪をとかしながら質問してきた。



ライの事…は…



幼なじみ…





なんだけど違う気がする。


ライはいつも一緒だった。幼いときから…


そのライがいなくなったら私は…



「わかんないよ。
だけど今はなんか胸が痛いの。
ライにあんな事言われて、ライが冷たく感じた。
そしたらずきずきするんだ。」




「希美…それって…」


「それって…?」



「希美ちゃん次第だよ!
希美ちゃんが自分の気持ちに気づいたらきっと自然と元に戻るよ!」



私の気持ち??



「希美が気付かなきゃ意味がないから、じっくり考えてみなさい?」



「來輝の奴には希美ちゃんが必要だからさ!」



ライは私が必要…?



そして、、、、


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