**秘密時間**
感情が押さえられなくなったあたしは、気づけば自分から京介を求めていた。
トロンとしたあたしの額にキスを落とすと、ぎゅっと抱き締めてくれた。
「俺…ヤバイな女子高生にてぇ出しちまった」
「禁断の恋だ」とクスクス笑う京介。
「あたしの気持ちは無視するの?」
「さっきのキスでわかったけどな…蘭子の気持ち♪」
思い出しカァッと顔が熱くなる。
「やだっ…///」
「マジで可愛い…俺本当ヤバイわ」
溜め息を吐き出しあたしを引き寄せると、「強引でごめん」と謝った。
謝ったりしないで…虚しくなるから。
なんて言えるはずなんてなく、あたしはふるふると首を横に振った。
「また連絡するから絶対来いよ?」
あたしはクスッと笑って京介に顔を向ける。