**秘密時間**
ビルを出て駅に向かう。
電車に揺られ家に着くまで、あたしは高ぶった気持ちのままだった。
ベッドに横になって京介のことを考えていた。
割り切ると覚悟したはずだったのに…
本当にこのまま流されていいのだろうか?と冷静になって考える。
昼ドラのように泥沼にはまるのはイヤだ。
あたしはまだ女子高生だよ?楽しい時間を日陰で過ごしていいの?
後悔しない?
自分に問い詰めてみる。
わからない…今思うのは甘い香りのあの人にまた会いたい。
ただそれだけだった…