この涙を拭うのは、貴方でイイ。-大人の恋の罠-


だけど…精一杯に強がらなきゃ、この状況に立ち向かえない――



「大っキライ」


「へー、そうなんだ」


「キライ!もうイヤ!」


キライと吐き捨てたのは、何の期待をしていないとアピールする為なのに。



「うわ、今さら反抗期?」


「とっくに大人よ!」


「うん、のんの身体が最高なのは知ってる」


「・・・っ」


「――で、次は?」


ソレをいともアッサリかわす彼に、自分のボキャブラリーの無さを恨みたい。



「早く、下ろして、よ…」


経験値の違いを見せつけられて、私の勝てるトコロなんてゼロだもん…。


< 108 / 178 >

この作品をシェア

pagetop