この涙を拭うのは、貴方でイイ。-大人の恋の罠-
だけど…精一杯に強がらなきゃ、この状況に立ち向かえない――
「大っキライ」
「へー、そうなんだ」
「キライ!もうイヤ!」
キライと吐き捨てたのは、何の期待をしていないとアピールする為なのに。
「うわ、今さら反抗期?」
「とっくに大人よ!」
「うん、のんの身体が最高なのは知ってる」
「・・・っ」
「――で、次は?」
ソレをいともアッサリかわす彼に、自分のボキャブラリーの無さを恨みたい。
「早く、下ろして、よ…」
経験値の違いを見せつけられて、私の勝てるトコロなんてゼロだもん…。