この涙を拭うのは、貴方でイイ。-大人の恋の罠-


ずっと怖い怖いと思っていたクセに、なぜだか不思議と可愛く見えてくる。



望未って呼ばれたアノ日の夜には、きっと心に巣食っていたのかもしれないけど。


どこまでも鈍感さが冴えわたる私は、気づいていなかったのだろう。



ダメンズ釣果だった私の、これが“本当の恋のマジック”でしょうか…?


もうその腕を離さないように、ギューッと強く掴まってマンションへと入って行った。


< 159 / 178 >

この作品をシェア

pagetop