この涙を拭うのは、貴方でイイ。-大人の恋の罠-
ずっと怖い怖いと思っていたクセに、なぜだか不思議と可愛く見えてくる。
望未って呼ばれたアノ日の夜には、きっと心に巣食っていたのかもしれないけど。
どこまでも鈍感さが冴えわたる私は、気づいていなかったのだろう。
ダメンズ釣果だった私の、これが“本当の恋のマジック”でしょうか…?
もうその腕を離さないように、ギューッと強く掴まってマンションへと入って行った。