お姫様の苦悩
言い終わる前に、手元にあった携帯は素早く奪い盗られた。
その犯人を見ると通話を切り、閉じた携帯をソファーに放り投げた。
「何するの?お兄ちゃん。」
「ハァ―――…何するのじゃないだろ。なんて事するんだよ……。」
「ここは、私の家で家賃も電気も水道も全て、私が払ってるの。それなのに家族だからって勝手に入っていいの?許した覚えなんかないんだから不法侵入よ。これ以上デカイ態度をとるならお姉ちゃんに引き取りに来て貰うからね。」
悠貴はコクコクと何度も頷き、兄は嫌そうに顔を歪め、わかったと小さく呟いた。
「それで、なんで来たの?」
「頼みたい事がある………が、その前に美奈に電話してくれ。アイツが来ると話どころじゃなくなる。」
疲れたように項垂れた兄に、さっき放り投げられた私の携帯を差し出されメールを作成する。
その犯人を見ると通話を切り、閉じた携帯をソファーに放り投げた。
「何するの?お兄ちゃん。」
「ハァ―――…何するのじゃないだろ。なんて事するんだよ……。」
「ここは、私の家で家賃も電気も水道も全て、私が払ってるの。それなのに家族だからって勝手に入っていいの?許した覚えなんかないんだから不法侵入よ。これ以上デカイ態度をとるならお姉ちゃんに引き取りに来て貰うからね。」
悠貴はコクコクと何度も頷き、兄は嫌そうに顔を歪め、わかったと小さく呟いた。
「それで、なんで来たの?」
「頼みたい事がある………が、その前に美奈に電話してくれ。アイツが来ると話どころじゃなくなる。」
疲れたように項垂れた兄に、さっき放り投げられた私の携帯を差し出されメールを作成する。