お姫様の苦悩
03:フェータリスト
ガヤガヤと様々な話が飛び交う昼時の社員食堂。





俺はその中でも、一番煩いグループの席に混じり昼飯を食べる。





「もう、あそこのエステ最っ高なの!」


「評判いいよね。でも、高いんじゃない?」


「私は来月花嫁になるから、無料でしてくれるの。」





俺の斜め前に座る川原に近くに座る女性社員が羨ましそうに眼差しを向ける。





1つのテーブルを囲う俺達は同期で、こうやって昼飯を摂ったりするのも飲みに行くのも多かったりする。





「あっ、美奈。姫ちゃんにありがとうって言ってくれない?姫ちゃんのお陰でプリンスグランデで結婚式挙げれる事になったんだから、本当幸せなの。」


「わかったー。うちの姫ちゃんすっごい綺麗だったでしょ?」


「あれは女の私でも鼻血出るかと思った。」




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