お姫様の苦悩
な―――なんだか腹が立つ。





今日は、しょうがなく嫌々私が折れてあげたから今の状況なわけで私が遠慮する事なんて一つもないじゃない。





もう、こーなったら譲さんの気の済むまでエスコートされ、私はいつもより我儘を言う事に決めた。




「譲さん、ちょっと疲れたから休憩しよ?」


「そうだね。カフェに入ろうか。」




―――――――作戦失敗。





私の作戦は、壁際にあるベンチに座って飲み物買って来てもらい、買って来てくれた物が気に入らずまた買いに行かせる………なんて考えてたんだけど、カフェに行こうだなんて思いつかなかった。





館内にあるカフェにも水槽があり、熱帯魚が泳いでいてまたも譲さんの計らいで水槽側の席に案内してもらった。





ドリンクメニューを開き、譲さんはコーヒー私はレモンティーを頼んだ。





飲みたいドリンクがないと文句を垂れようとしたが、生憎ドリンクの種類が豊富でこれも断念。




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