お姫様の苦悩
こんな堂々とした態度を取られると反対なんて出来やしない。





「あのさ、永久って?なんで解約したの?」


「俺が住んでた部屋なんだけど、合鍵がいくつもあるみたいなんだよね。」


「は?何、その曖昧な言い方……。」


「女共が勝手に合鍵作ってたみたいなんだよ。一昨日なんかさ、仕事終わってアパートに帰ったら部屋の電気点いてるし、あー……誰だっけ……まぁいいか、女が飯作っててさ、怖かったんだよね。」

「そ、うなんだ………。」





もう何も言えやしない。





「1Kだったから、そんなに物もないから明日運ぶよ。」





了承もしてないのに、決定させられこれといった反論も出来なかった。





自分の言った事は絶対の悠貴に何か言っても言いくるめられるのはわかってるから何も言うまい。





「食器はそのままでいいよ。洗って置くから蜜姫ちゃんは先に寝て。」


「いや、いいよ。まだお風呂入ってないでしょ?入っておいで。」




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