お姫様の苦悩
手を引かれついて行けば、ラブホに入ろうとする譲さん。





いきなりっ!?と思い、足を踏ん張り譲さんを止め振り向かせる。





「な、なんでいきなり?ここ………。」


「ゆっくり2人だけで話したい。何もしないよ。」


「だからって、ここじゃなくても……。」


「じゃあ、俺の部屋に行こうか?」




うん、と言いかけたが止めた。





私の隣は譲さんが住んでいて、現在私の部屋には悠貴が住んでいる。





絶対邪魔されるに違いない………。





「こ、ここでいいです。」





それを聞いて満足したのか、私の手を握りしめラブホに入って行く。





なんとなく恥ずかしくて顔を上げられない私に対し、譲さんはさっと部屋を決め鍵を取りエレベーターに向かう。





着いた部屋はファンシーでもラブリーでも、極普通な部屋。





手を引かれベッドにかけ、譲さんも横に座る。




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