図書室で会いましょう
「俺ほぼ毎日、図書室にいるから話くらい聞くよ?」
俺は笑って如月に言った。
君の気持ち…
俺には痛いほど分かるから。
「ありがと、柳くん」
柳くん…か。
せっかく仲良くなったんだし
“龍之介”って呼んでほしいなぁ。
「龍之介でいいょ。俺も実久って呼ぶし」
「え…でも……蓮がいるから」
彼氏以外の男の名前は言いたくないらしい。
実久は一途だなあ。
「じゃあ2人きりの時だけ呼んでよ」
そう俺が提案すると
「うん」と応えてくれた。
まぁ俺は学校生活も
実久って呼ぶつもりだけどな(笑)
そして俺らは
放課後、図書室に来て
勉強しながら話すようになった。