図書室で会いましょう







「み……く…………?」




それは
今、一番逢いたくて仕方なかった俺の好きな人だった。






「なんで、そんなに驚いてるの?」





「来てくれないかと思った」




来てくれないって
思ってた。
だから今、君がいる事が
嬉しくてたまらない……




「ずっと考えてたの」





実久は下を向いて言った。





そっか。
告白の返事……
聞かなきゃダメなんだ。








心臓のドキドキが止まらねー!!




「返事は…なに?」






俺はニコッと笑って
君に尋ねた。








フラレるのなんて
分かってるよ。



君は蓮を好きすぎるから。




でもね?







これで逢うのが最後なら





とびっきりの笑顔で君に
“さよなら”って
言いたいんだ。












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