図書室で会いましょう





「都合のいい女だって分かってる!でもね?龍之介とここで話してるうちに蓮よりも龍之介の事ばっか考えるようになっちゃって……私…………」







俺は拍子抜けした。
わーやばい。



めちゃくちゃ嬉しすぎる。




実久に
そんな事言われたら
俺…………





「やばい~…!!!」





図書室で叫ぶ俺。





「龍之介!?」





実久は目を大きくして驚いている。





「俺……フラれると思ってた」






そう言ってしゃがみ込む俺。
一気に緊張が溶けたし。




力が抜けるっつの!





そんな俺を見て実久は笑ったんだ。
今までにないくらい
可愛い笑顔で。


俺は、初めて君を見た日のように
また君に恋に落ちて
見とれちゃっていた。




「私、覚悟きめて蓮と別れたんだょ?」






ちょっと上目遣いで
頬を赤らめて俺を見る実久。







「じゃあ…付き合ってくれる?」





「…うん」









俺は、ゆっくりと君にキスをした。




今度は無理矢理じゃない。

君と本当のキスをしたんだ。







やっと叶った恋だから
大切にしたい。





大好きだよ……



いつまでも。






        終わり☆




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