図書室で会いましょう
ん~
あれ?
俺……寝てた。
ボーとした頭で起きる。
「…風邪ひくよ」
俺の目の前には
如月がいた。
「わっっ」
ビックリしすぎて俺は椅子から音を立てて落ちた。
そんな俺を見て笑う如月。
「大丈夫?柳くん…」
うわー
如月が俺に向かって笑ってる。
すげー可愛いなあ…
って今、俺の名前呼んだよな?!
「なんで俺の名前…」
「蓮から話聞いたから♪」
あぁー…
蓮から聞いたのか。
なんか複雑だけど
蓮に感謝だな(笑)今だけ。
「私、如月実久。よろしくね」
と柔らかく君は笑った。
知ってる。
君の名前は会った時から
覚えてるよ。
でも
そんな事、本人には言えない。
「如月…ね。覚えとく」
と今知ったような素振りで答えた。