遠い星...★
恋っ?!
――――――ドンッ
「痛っ…」
「あ!!ごめんね。今急いでて」
「だ、大丈夫です」
倒れ込んだミホは、慌ててそう言うと
頬が真っ赤になっていた。
ぶつかった先輩が手を差し延べる。
その上に手を重ねて起き上がると…
誰かがこっちに向かって走ってきた。
慌てて手を放すミホ。
――――――シオリだ
「みーほーしっ!やっと見つけたよー」
ミホの本名は美星(みほし)
栞(しおり)はミホの幼なじみで1番の親友だ。
「シオリ!!どうしたの?私の事みほしって呼んじゃってさ。久しぶりじゃん」
「だって先輩いたからさ」
「あ、あれ??先輩は?!」
「ウチがきた時どっかいっちゃったよー?」
「そっかぁ…」
「あー!もしかして、また一目惚れっ?!」
「そんなんじゃないよー」
また真っ赤になるミホ。
「図星じゃーん」
「だ、だってさ、カッコイイんだもん」
「ミホはイケメンに弱いよねー」
「・・・」
「今まで何十人に惚れてきたことか」