君と約束した日

しばらくの沈黙の中、私は英斗を見てはそらす。

頭を抱え込む手にきれいな血管が見えた。


『...大丈夫??』


顔をあげた英斗は私の目を見て

「今から10秒目を閉じて??」
と言った。



私は何の不信感もなく言われるがまま黙って目を閉じた。

「ごめん」
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