コール ミー アゲイン~そらへこの想いが届くように~
―緊急事態―


 パ! とそのとき、開けっ放しだったパソコンの文字が光った。


『ユーガッタメール!』


「あ」


 私は足の低いテーブルでめげてるキナコをおいて、勉強机に向かう。


「もっちー、ごめ。代わって」


「ん……病院からだよ」


 え?


 私は身を固くした。


 よっちゃんからじゃ……ないの?


 すぐにクリックしてメールを開いた。


「緊急」とある。


 差出人は……よっちゃん、彼だった。


 涙が浮かんだけど、用件はまだ見てない。


 内容は……大学病院の住所と電話番号だった。


 私はすぐに彼に連絡しようと、封印していた携帯を持ち、身支度をした。


 多分、病院てことは携帯電話での通話は厳禁だ。


 でも、送ってくるってことは、私の方にも連絡するのを許してくれてる?


「そんなの、いちかばちか、かけてみなよ!」


「う、うん」


 キナコが言うのに、あわててうなずきかけ、


「できないよ……彼が事故ってたりしたら、どうするの?」


 もっちーが私の手から携帯を奪う。


「それよりタクシーを呼んだ方が良いわ。場所、送ってきてるんだから、命は無事よ!」


「でも、でも……」


「信じなさい! 彼以外のだれが、こんなメール送って来るって言うの!」


「う、うん」


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