*殺し屋くんと甘い恋?!
あたしが顔の前に手を出して無駄な防御をした瞬間―・・・
「・・・・・・・・・あれ、姉ちゃん??」
「っ・・・」
真城くんの後ろから、そんな間抜けな声が聞こえてきた。
「・・・・・・は?」
真城くんが眉間にしわを寄せて後ろを振り返る。
手からは手榴弾が消えている。
・・・ホントに、どういう仕組みなんだ。
そして、暗闇の中あたしは目を凝らす。
そこにいたのは―――――・・・
あたしの溺愛している弟、陸斗だった。