キミの隣

家に帰る時も、前田くんのことが頭から離れなかった。

今まであたしは人を“好き”になったことなんて一度もなくて・・・

だからまだ“好き”ってどうなるかわからないけど・・・

とにかく彼が恋しかった。

会いたいって思った。またしゃべって、笑って・・・

頭の中で想像を膨らませ、勝手に自分の世界を描いてく。

家でも親とうまくいかなくて、常に一人でいつもすることがなく時間だけが過ぎてゆく。
だから、それが楽しかった・・・
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