雷の薔薇
エクレールローズⅠ
「何故簡単に扉は開いたのですか?」
風天使は地天使に聞いた。
「力のある者が開けたのです、本来ならこちら側の住人になるはずの者が…。」
「こちら側の住人?」
「火天使にくだされた神言は…。知っていますか?」
「いえ…。」
険しくなる地天使の顔…。
「聖人をもって…。天使候補を見守り、時を告げ…。天界に連れて天使となるはずだった存在…。」
「天使?!」
「だから…。封印が解かれ易く…。ましてや力のある目覚めの日に魔王が降りた。だからこそ彼には克…。ましてや役目を果たせずに戻さなければならなかったなら尚更…。」
神殿の外には天使が集まっていた。
「見守り連れ帰るのが役目だった。けれど…。愛は時に残酷に…。天使が人を愛してしまうことはあったのです…。」
「貴方はそれを知っていながら何故?!神様は知っていたのですか?!」
風が唸る。
「恐らく知っていたと思います。」
風天使は絶句した。
「神様は見守りました。結果がどうなっても…。」
地天使は天使達の中央に立っている天使を見つめた…。
水天使は水瓶を召喚し、滝が現れた。
天使達はそこに突入していく。天界と地上を繋ぐ滝の扉。
中央の天使が大きな剣を掲げ突入して行った。
「さぁ、私も行かなくては。神様を頼みます。」
にっこりと地天使は旅にでも行くように言った。
「貴方に言われなくてもわかってます。」
風天使に口づけすると地天使は滝の中に入って消えた。
「御武運を…。神よどうかお守りください。我が風よ…。護れ。」
風が吹いて天使は祈る。
風天使は地天使に聞いた。
「力のある者が開けたのです、本来ならこちら側の住人になるはずの者が…。」
「こちら側の住人?」
「火天使にくだされた神言は…。知っていますか?」
「いえ…。」
険しくなる地天使の顔…。
「聖人をもって…。天使候補を見守り、時を告げ…。天界に連れて天使となるはずだった存在…。」
「天使?!」
「だから…。封印が解かれ易く…。ましてや力のある目覚めの日に魔王が降りた。だからこそ彼には克…。ましてや役目を果たせずに戻さなければならなかったなら尚更…。」
神殿の外には天使が集まっていた。
「見守り連れ帰るのが役目だった。けれど…。愛は時に残酷に…。天使が人を愛してしまうことはあったのです…。」
「貴方はそれを知っていながら何故?!神様は知っていたのですか?!」
風が唸る。
「恐らく知っていたと思います。」
風天使は絶句した。
「神様は見守りました。結果がどうなっても…。」
地天使は天使達の中央に立っている天使を見つめた…。
水天使は水瓶を召喚し、滝が現れた。
天使達はそこに突入していく。天界と地上を繋ぐ滝の扉。
中央の天使が大きな剣を掲げ突入して行った。
「さぁ、私も行かなくては。神様を頼みます。」
にっこりと地天使は旅にでも行くように言った。
「貴方に言われなくてもわかってます。」
風天使に口づけすると地天使は滝の中に入って消えた。
「御武運を…。神よどうかお守りください。我が風よ…。護れ。」
風が吹いて天使は祈る。