雷の薔薇
エクレールローズⅠ
シーラと蒼十字
愛する弟がいなくなって私は…孤独に苦しんだ。
いつも一緒にいたのに。
孤独は恐い、寂しい…。世界が終わったのかのように。
悲しみは復讐に変わって。
魔女に願ってしまった。
自分に魔女が入る。
魔女と自分は不思議と似ていると思った。
恐ろしいかったはずなのに。
何処か寂しいそうに笑っているみたいで、何か…。欠けてるものを探してるみたいで。
何処か似ていたかもしれない。
私は…。今シスターとして学び仲間も出来た。
ここまで私を導いたあしなが神父様…。
たまに逢いに来てくれる。今私は…。孤独じゃなくて…。幸せなんだと思ってる。
魔女の幸せは何だったのかななんて考えてしまう。
祈ることしかできなくて…。
今…。精一杯生きようと思ってる。
******
あの子はいつの間にか大人になった。
美しいシスターに。
時折見せる笑顔に魔女の面影がちらつく。
魔女は教会が滅したと公にはされた。
相変わらず魔女狩はある…。
何が正しいのか未だにわからなくなる。
これだけは守りたい。
あの子…。シーラだけは…。
「アレクセイ神父様…。」
「なんだい?シスターシーラ。」
「あの、ありがとうございます。」
「?」
「あっいえ、ただ言いたかっただけなんです。」
本当は…。知ってるの貴方が援助してくれてるの。
去り際に言えなかった。だから…。
「また逢いに…。来てくれます…。神父様。」
「あぁ…。また来る。」
微笑む彼女は儚く美しい。
優しく通り過ぎた神父様が…。何処か寂しそう。
後ろから手を掴み抱きしめた。
一瞬のことで驚いたけど嬉しかったの。
蒼十字はお幸あらんことをと祈り走り去る。
いつも一緒にいたのに。
孤独は恐い、寂しい…。世界が終わったのかのように。
悲しみは復讐に変わって。
魔女に願ってしまった。
自分に魔女が入る。
魔女と自分は不思議と似ていると思った。
恐ろしいかったはずなのに。
何処か寂しいそうに笑っているみたいで、何か…。欠けてるものを探してるみたいで。
何処か似ていたかもしれない。
私は…。今シスターとして学び仲間も出来た。
ここまで私を導いたあしなが神父様…。
たまに逢いに来てくれる。今私は…。孤独じゃなくて…。幸せなんだと思ってる。
魔女の幸せは何だったのかななんて考えてしまう。
祈ることしかできなくて…。
今…。精一杯生きようと思ってる。
******
あの子はいつの間にか大人になった。
美しいシスターに。
時折見せる笑顔に魔女の面影がちらつく。
魔女は教会が滅したと公にはされた。
相変わらず魔女狩はある…。
何が正しいのか未だにわからなくなる。
これだけは守りたい。
あの子…。シーラだけは…。
「アレクセイ神父様…。」
「なんだい?シスターシーラ。」
「あの、ありがとうございます。」
「?」
「あっいえ、ただ言いたかっただけなんです。」
本当は…。知ってるの貴方が援助してくれてるの。
去り際に言えなかった。だから…。
「また逢いに…。来てくれます…。神父様。」
「あぁ…。また来る。」
微笑む彼女は儚く美しい。
優しく通り過ぎた神父様が…。何処か寂しそう。
後ろから手を掴み抱きしめた。
一瞬のことで驚いたけど嬉しかったの。
蒼十字はお幸あらんことをと祈り走り去る。