雷の薔薇
エクレールローズⅠ
銀のレイピア
誰もいない路地裏にシーラは逃げた。
帰るのが遅くなって…。弟は隣で泣いていた。
「泣かないでアラン…。私が守るから。」
影が指す…。
「見~つけた。お嬢ちゃん。」
弟と引き離される。
「嫌!!放して!誰か助けて!」
人さらいは容赦なく殴る。
「お姉ちゃんを離せ!」
人さらいに体当たりする。
「アラン!」
悲鳴と強ばった顔がナイフに反射する。
石畳は赤に染まる。
シーラはアランを揺さぶる。
「お…。お姉ちゃん…。痛いよ…。」
頭の上に鈍い光…。
キン!と冷たい音がした。降りかえるとフードをかぶった人…。手には銀の輝き。
シャランと蒼い十字架が見えた。
「神父様?」
降りかえらずに
「私はアレク…。」
人さらいは逃げた。
アランはアレクに抱えられ病院に…。
「ありがとうございました…。神父様…。」
「いや…。」
神父は去り…。アランは…。次の日、力尽きた。
「アラン…。アラン…。」姉は泣き、還らぬ弟は白い肌を濡らす。
帰るのが遅くなって…。弟は隣で泣いていた。
「泣かないでアラン…。私が守るから。」
影が指す…。
「見~つけた。お嬢ちゃん。」
弟と引き離される。
「嫌!!放して!誰か助けて!」
人さらいは容赦なく殴る。
「お姉ちゃんを離せ!」
人さらいに体当たりする。
「アラン!」
悲鳴と強ばった顔がナイフに反射する。
石畳は赤に染まる。
シーラはアランを揺さぶる。
「お…。お姉ちゃん…。痛いよ…。」
頭の上に鈍い光…。
キン!と冷たい音がした。降りかえるとフードをかぶった人…。手には銀の輝き。
シャランと蒼い十字架が見えた。
「神父様?」
降りかえらずに
「私はアレク…。」
人さらいは逃げた。
アランはアレクに抱えられ病院に…。
「ありがとうございました…。神父様…。」
「いや…。」
神父は去り…。アランは…。次の日、力尽きた。
「アラン…。アラン…。」姉は泣き、還らぬ弟は白い肌を濡らす。