雷の薔薇
エクレールローズⅠ
ここはどこ…。
また夜?私は何をしてるの?探してる…。何かが…。呼んでいる。何かが探してる…。
マリア像の横に…。小さな扉…。
古びたカップ…。何かしら…。とにかく、戻らないと。
いつの間にか再び外に…。
後ろから肩を捕まれる。
降りかえると
「アレクセイ神父…。」
「どうしたこんな夜中に…。」
「わからない。です。夜間出歩くのは禁止されてるのに…。しらないうちに外に出てしまって…。すみません言い訳ですね。司教様におっしゃって構いません。罰なら受けます。」
弱々しく微笑んだ。なんだか疲れた…。
シーラは気を失った。
神父は抱きしめ、木の下に座らせた。
「どこにいる?近くにいるのはわかっている…。」
月明かりに揺れる影…。教会の彫刻がひとつ動いた。
それは天使のように優雅に目の前に降りてきた。
漆黒の翼に金色の瞳…。
これが…。
教会が恐る悪魔…。赤い唇。
二本のレイピアを素早く抜く。
「それを渡してちょうだい。」
指先に力を入れる。試しの一発目はかわされる。
「貴方…。エクソシストね…。」
弛く笑う抱擁な悪魔…。
「この子は渡さない。」
「はんっ!殺れるかしら?」
銀のレイピアが輝く。
月明かりに二つの影のみ。見ているのは偉大な教会の彫刻達のみ。
静寂に響くは冷たい羽音に冴えた銀の光。
また夜?私は何をしてるの?探してる…。何かが…。呼んでいる。何かが探してる…。
マリア像の横に…。小さな扉…。
古びたカップ…。何かしら…。とにかく、戻らないと。
いつの間にか再び外に…。
後ろから肩を捕まれる。
降りかえると
「アレクセイ神父…。」
「どうしたこんな夜中に…。」
「わからない。です。夜間出歩くのは禁止されてるのに…。しらないうちに外に出てしまって…。すみません言い訳ですね。司教様におっしゃって構いません。罰なら受けます。」
弱々しく微笑んだ。なんだか疲れた…。
シーラは気を失った。
神父は抱きしめ、木の下に座らせた。
「どこにいる?近くにいるのはわかっている…。」
月明かりに揺れる影…。教会の彫刻がひとつ動いた。
それは天使のように優雅に目の前に降りてきた。
漆黒の翼に金色の瞳…。
これが…。
教会が恐る悪魔…。赤い唇。
二本のレイピアを素早く抜く。
「それを渡してちょうだい。」
指先に力を入れる。試しの一発目はかわされる。
「貴方…。エクソシストね…。」
弛く笑う抱擁な悪魔…。
「この子は渡さない。」
「はんっ!殺れるかしら?」
銀のレイピアが輝く。
月明かりに二つの影のみ。見ているのは偉大な教会の彫刻達のみ。
静寂に響くは冷たい羽音に冴えた銀の光。