MESSAGE
建物内の一室に俺達は入った


小さな小部屋



点滴が繋がれ、監視カメラまである



そこに一人の少女がぼんやりと窓の外を見上げていた



「もう、大丈夫なんですか、恵さん?」



「二人とも来てくれたんだ…ありがと」



ニッコリと恵は微笑む



俺達が出会った頃よりも自然な笑顔、そう感じた



みな、美穂とは呼ばず恵って呼んでる



拓さんが恵は恵だからってさ
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