セカンドチャンス
先生
ああ、青い。
暗く深い蒼だ。
太陽が上りきっていないのか、曇りなのか、哀しい緑がかった色。

このまま海になって自然と一体化してみたい。




3月のまだまだ肌寒いこの頃。


冷たい海水に浸かると、あなたに少しだけ近づいた気がする。


平日だからか、もちろんシーズンじゃないからか。
周りにはいつもの常連さんが何組かいるだけ。



ここで私独り溺れても誰も気がつかないんじゃないだろうか。


ニュース、シングルマザーがサーフィンで溺死、なんて言われてしまうんだろうか。


いやいや私は生きなきゃ。
留衣の為に。
留衣が全てで私の幸せ。



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