昼下がりの当番表
さんざん戦った末に身を投げ込んだ夢の世界だったはずなのに。
数分も経たないうちに、そう、行ってみれば夢の扉の取手をつかんだ瞬間に、その扉は粉々に打ち砕かれた。
あまりに聞きなれたハスキーボイスによって。
条件反射のように体が飛び上がり声の主を探す。
「む、睦月!?」
「あれ、起きてたんだ?…あぁ、ほとんど誰も来ないようなところに足を運んだら無様な寝顔をさらされた俺の気持ちになって寝ていられなくなったのか。」
唇を微かに持ち上げて柔らかく微笑むような、それでいて死神が容赦なく死の宣告をするときのような。
そんな表情で痛恨のスマッシュが投げ入れられる。
ああ、痛い。
なんだろう、すごく心がいたい。
「ね、寝てたけど!悪い?睦月の意地悪ーい声で起きちゃったの!」
「俺の声で反射…何そのパブロフの犬。」
「うるさい!」
語気を強めて睨みつけると、微笑みが色濃く浮かぶ。
「窮鼠になって猫でも噛んでみる?」
「か・み・ま・せ・ん!」
若干噛みつきそうな勢いで否定をする。
(この際、貴重な来訪者には喧嘩を吹っかけないなんて信条、捨ててしまえ状態だ。)
それでも天敵は不敵に笑う。
「良かった。俺もお前になんか噛まれたってちっとも嬉しくないからね。」
頭を抱えたくなった。
数分も経たないうちに、そう、行ってみれば夢の扉の取手をつかんだ瞬間に、その扉は粉々に打ち砕かれた。
あまりに聞きなれたハスキーボイスによって。
条件反射のように体が飛び上がり声の主を探す。
「む、睦月!?」
「あれ、起きてたんだ?…あぁ、ほとんど誰も来ないようなところに足を運んだら無様な寝顔をさらされた俺の気持ちになって寝ていられなくなったのか。」
唇を微かに持ち上げて柔らかく微笑むような、それでいて死神が容赦なく死の宣告をするときのような。
そんな表情で痛恨のスマッシュが投げ入れられる。
ああ、痛い。
なんだろう、すごく心がいたい。
「ね、寝てたけど!悪い?睦月の意地悪ーい声で起きちゃったの!」
「俺の声で反射…何そのパブロフの犬。」
「うるさい!」
語気を強めて睨みつけると、微笑みが色濃く浮かぶ。
「窮鼠になって猫でも噛んでみる?」
「か・み・ま・せ・ん!」
若干噛みつきそうな勢いで否定をする。
(この際、貴重な来訪者には喧嘩を吹っかけないなんて信条、捨ててしまえ状態だ。)
それでも天敵は不敵に笑う。
「良かった。俺もお前になんか噛まれたってちっとも嬉しくないからね。」
頭を抱えたくなった。