昼下がりの当番表
目の前にいる男子生徒、睦月佑哉。私と同じ高校二年生。
何の因縁か、二年間同じクラスになった彼は、テストの結果はきまって上位な成績優秀、加えて憎くもスポーツ万能。
さらに、街を歩けば女の子がちらりちらり振り返るような容貌をしている。
…なんの冗談だか知らないけど、天使の微笑みが似合うような可愛らしいタイプの整った顔立ち。
神様は人に二物を与えないなんて言うけれど、奴の場合はかなり多くのものを持っている。
まぁそれでも全てが完璧な人間なんていないわけで。
「この性格極悪人間!」
「最高の褒め言葉をありがとう。」
天使のような微笑みを浮かべる彼は、いろんな意味で最高な性格をしていらっしゃるのだ。
そうね、100歩、いや1000歩譲ったって腹黒毒舌に収まるくらい。
周りのクラスメートは、少し辛口程度なんて勘違いをしているあたりがさらに憎々しい。
もちろん大半の女子は憧れなんかを抱いてしまってるせいで、本性になんて気づいてないし。
もちろんできるなら私だって騙されたまま、遠い存在でいたかったのは言うまでもない。
だけど、困ったことに。
「ほら、折角借りてやるんだからさっさと判子押せよ。」
「…なんで、そんな命令されて「ふーん、いつから委員長は数少ない利用者をあしらうようになったのかな?」」
「…ゴメンナサイ。本を貸してクダサイ。」
悔しくも、本を受け取り、裏表紙からカードを抜き出し判子を押した。
手慣れた作業も今は若干忌々しい。
一瞬投げ返してやろうかとも思い立ったけれど、(後が怖いし)やめておいた。
何の因縁か、二年間同じクラスになった彼は、テストの結果はきまって上位な成績優秀、加えて憎くもスポーツ万能。
さらに、街を歩けば女の子がちらりちらり振り返るような容貌をしている。
…なんの冗談だか知らないけど、天使の微笑みが似合うような可愛らしいタイプの整った顔立ち。
神様は人に二物を与えないなんて言うけれど、奴の場合はかなり多くのものを持っている。
まぁそれでも全てが完璧な人間なんていないわけで。
「この性格極悪人間!」
「最高の褒め言葉をありがとう。」
天使のような微笑みを浮かべる彼は、いろんな意味で最高な性格をしていらっしゃるのだ。
そうね、100歩、いや1000歩譲ったって腹黒毒舌に収まるくらい。
周りのクラスメートは、少し辛口程度なんて勘違いをしているあたりがさらに憎々しい。
もちろん大半の女子は憧れなんかを抱いてしまってるせいで、本性になんて気づいてないし。
もちろんできるなら私だって騙されたまま、遠い存在でいたかったのは言うまでもない。
だけど、困ったことに。
「ほら、折角借りてやるんだからさっさと判子押せよ。」
「…なんで、そんな命令されて「ふーん、いつから委員長は数少ない利用者をあしらうようになったのかな?」」
「…ゴメンナサイ。本を貸してクダサイ。」
悔しくも、本を受け取り、裏表紙からカードを抜き出し判子を押した。
手慣れた作業も今は若干忌々しい。
一瞬投げ返してやろうかとも思い立ったけれど、(後が怖いし)やめておいた。