⁂ダイヤモンド⁂
「いらっしゃいませ!!あ、店長すみません。お疲れ様です」
エレベーターが開いた瞬間に、まるで未知の世界にでも来たかのような、高級感溢れる世界。
ズラッと並んでいる、スーツを着た男たちや、素敵なドレスに身を纏った女たち……。
一体、こいつ等は何者なのだろうか。
一体、ここはどんな異次元な空間なのであろうか……。
いっせいに注目を浴びたあたしは、初めて踏み入れたその場所で立ち尽くし、ただ、茫然とそのやり取りを見つめていた。
並んでいる女達が、あたしを見て薄ら笑いを浮かべヒソヒソと話し始めた。
何がそんなにおかしいだろうか。
そんなに、あたしは珍しい人物なのだろうか。
「おい、部屋使うから誰も入るなよ!」
「はい!かしこまりました!!」
あたしはただ、そのやり取りを茫然と見つめていた。
ここはどこ……?
なんでここに……。
そんな事を考えていると、あたしはまた男に引っ張られ連れていかれた。