キャラメル・ソング
俯いて、黙る君。

「なんとか言えよ、
黙ってないでなんか言えよ・・・」

何も言ってくれないことが、
事実なんだということを知らせた。

何度も問いかける俺に、
君は声を震わせながら何度も
「ごめんなさい・・・」と呟いた。


それまで幾つも思い出を作った。

ありきたりな恋だったかもしれない。

もしかすると、楽しいのは俺だけで。

君は優しいからさ。

馬鹿な俺にいやいや付き合ってただけじゃないか、とか。

それでも、記憶の中の君は
笑ってて。輝いてる。

君が居ればどんなことだって、楽しかった。

君が居たからこそ、輝いているんだと思う。


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