オレンジ色の朝に
いつもの戯言
「あ〜ぁ、小さいころの唯はどこに行っちゃったんだろ」
はぁと溜め息をしながら髪の毛をガシャガシャとタオルで拭くホスト界の王子。
そんな王子を無視してご飯を作るあたし。
朔はソファに座り言葉を続ける。
「『ゆいね、しょうらい朔ちゃんとけっこんしゅゆの』なんて言ってた可愛かった唯が今はあんな、はしたない言葉を……うッ」
ホスト界の王子は、朔ちゃんは悲しいゾ!
と、髪の毛を拭いていたタオルを目に持っていき、安っぽい泣きマネの演技をし始めた。
………ホントにこんなのが王子…?
いいのか?ホスト界。
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