恋ノ神
美咲Side・・・・
あの夜皆に殴られた時、あたしは夜の間怖くて眠れなかった。
同じクラスの生徒、友達にも殴られて、その上・・・
『お前なんかいらない』
その言葉がずっと頭に響いていた。
あたしは・・・必要ない。死んでもいいってことなの?
その言葉で、前に友に言った事を思い出す。
『そんなのいたって邪魔になるだけでしょ~』
あの時、友はあたしに言ったんだ。
『じゃあ月島さんも味わえばいいさ。』
まさか・・・あの時の復讐!?
怒りが急にこみ上げてきた。
友は皆と相談してあたしを襲わせたんだ。
でも信じられない・・・友達まであたしを裏切るなんて!
悔しさで涙が頬を伝う。
あたしは皆に裏切られた。
皆、あたしの事嫌ってたんだ。きっとそうだよ。
でなきゃあんなことしない。
もしかして、先生もあたしの事嫌いなのかな?
・・・そりゃそうかな。あたしも大分ワルだったもん。
でも違うんだ。
あんなふうにしてたのは、気づいてくれないから。
あたしの気持ちが、皆に分かってもらえなかったから。
でも・・・それでも、嫌われちゃったんだ。