恋ノ神
次の日・・・
教室を見に行ってみると、何故か美咲はいなかった。
一体どこに何しに行ったのだろうと思い、美咲を探す。
すると、誰もいない体育館に美咲がいた。
そして、その前には・・・友。
しまった。
出くわしてはいけない2人が2人っきり。
美咲は友に殴り掛かるのかと思ったが、意外にも美咲は落ち着いていた。
「ここに呼び出して・・・復讐しに来たのか?」
「・・・・。」
友はもう自分がやった事を認めたような口調だ。
美咲は黙りがちだったが、ようやく口を開いた。
「あの時『いらない』って誰かがあたしに言ってきたこと・・・凄く悲しかった。」
「!」
「あたし・・・あんたの気持ち・・・分かった気がするんだ・・・。」
その言葉に、私も友も驚いて目を開いた。
美咲がゆっくり頭を下げる。
「ゴメン!」
黒に染められた髪の毛が下に垂れる。