さよならマイヒーロー
まぁ、いい。深呼吸深呼吸。
南兄妹と付き合うための俺的鉄則その①テンション下げろ。
この兄妹は、なんつーか勢いがやばい。
それにつられた瞬間に、話はどんどんどんどんずれ込んでいくんだって言うのは、悲しいかな、学習済みだ。
「……汚されたって、なんでまたそんな発想になったんだよ」
「お、お兄ちゃんが………」
「遥さんが?」
「ホモだったのよ―――!!」
幸い今度はお茶を口に含んでいなかったから噴かずにすんだけど。
あんまりといえばあんまりな台詞に、俺はなんとなくほのかをまじまじと見つめてみた。ほのかはあほみたいに首をぶんぶん振って、主張してくる。
つまりなんだ、遥さんはホモらしい。