さよならマイヒーロー
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「うん、知ってたよ。海人(かいと)くん、ほのかちゃんの担任の先生なんだよね」
あいさつもそこそこに食卓に着いた途端問いただしたあたしに、お兄ちゃんはけろっとした顔でそう言った。
しかも、「知らないわけないじゃない、ほのかちゃんってば」なんて先生同様ひっそりあたしを馬鹿にしてるしっ。お兄ちゃんだから許すけど!
「――でっ、なんで先生はそんな当たり前の顔してお茶啜ってるわけ!?」
「だから俺も知ってたって言ってるだろ」
「こら、ほのかちゃん。人を指差さないの」