君を好きになった日
5分ほどすると、たっくんはいきなり立ち上がった。

「出来た!」



言いながら、私の頭に花の冠をのせる―…

「わぁ~可愛い…」

「シロツメクサって言うんだよ?花言葉は、約束だって!」



たっくんのお姉さんは、お花が好きで、花言葉に詳しい。

たっくんもその影響か、すごく詳しいんだ。



「約束?何を約束するの?」

「んっと~…恥ずかしいけど、真麻!」

「えっ?」

「真麻をずーっと好きでいるっていう約束!」


子供ながらにませていた私達。

"好き"っていう感情を、ちゃんと理解していなかったけど、特別な何かは抱いていた。



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