君を好きになった日
「そうだよな。コイツみたいな女は涼太にあわねーよ」


言葉が鋭く尖ったナイフのように、心に深く傷をつける。



「コイツは一生男との縁がねーよ」


嫌だ。もう聞きたくない。

たっくんにこれ以上、嫌われてるって

想いたくない…



「コイツは…」



バキッ!!!!!!



聞いたことがない音

俯いていた顔を上げると、たっくんの頬は赤くなっていた。

そして、唇の端が切れている。


さっきの音は、たっくんが殴られた音だってわかった。

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