君を好きになった日
たっくんは一向に黙ったまま。


「たっくんが渚と付き合ってるときも、ずーっとたっくんだけを想ってたの」



誰よりも早くからたっくんを好きでいて、

誰よりも長くたっくんを想ってきて、

誰よりも多くたっくんの事で傷ついて…



ずーっとずーっと…

たっくんだけを見てきたんだ



私には彼方だけしかいなかったんだ。

彼方がいたから、私はずーっと支えられていた。



「たっくんがあの日の約束を覚えてなくても、私は覚えてる」



そう、私だけでいい。

私が覚えていれば…いいんだよね

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