君を好きになった日
ずーっと黙っていたたっくんが、やっと口を開いた。


「俺だって…ずっと真麻だけが好きだ」





―え?


「ただ…。中1ん時の俺は、子供で、伝えることも簡単にいえなくて…」




―?


「渚のされるがままになってた。渚に、真麻と話すな。さもないと、真麻の父さんをクビにするって言われてて…」



―嘘、たっくん…



「だから、辛くても懸命にお前を避けてた」



全部、私のため?

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