サカミチ~君と奇跡の恋~



名前を言っただけで丹羽を近くに感じた。
名前を言っただけで恥ずかしくなった。
あたりまえのことなのに。
友菜、ごく普通のことしたんだよね?今。
  「そうなんだあ。でも玲は丹羽の顔があんま好きじゃない。」
玲の趣味を疑う。
友菜は丹羽以外の人をかっこいいなんて思えない。
丹羽の顔かっこいい。
絶対、かっこいい。
  「カッコイイと思うよ?」
玲はあきれたように言った。
  「むりー。」
そんなことないのにな。
そう思いつつ、丹羽の魅力が分かるのが友菜だけなのが少し嬉しかった。
ううん。かなり嬉しかった。
誰も、丹羽のことかっこいいなんていわないで欲しい。
・・・・・・あれ?
また好きみたいになってる。
丹羽の事なんか、好きじゃないのに。
友菜どうかしちゃったのかな?
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