サカミチ~君と奇跡の恋~



いよいよ5時間目、席替えの時間。
友菜のテンションはピークに達していたが、抑えながらはじまるのを待った。
  「今から5分で席移動しろー。」
先生の適当な言葉で始まった席替え。


友菜の場所は・・・・・・
あそこだ。
黒板のすぐ目の前の前から二番目の席。
  「丹羽ー!俺らここだよな?」
俊介が大きな声を出して丹羽を呼んでいた。
  「おう。」
丹羽は俊介の言っていることにはあまり耳を傾けていなかった。
好きじゃないのかな?
仲良くないのかな?
今から一緒になる班のメンバーが丹羽にとって居心地のいい班になってないのかな?
とても不安になった。
丹羽に、班を楽しんで欲しい。
じゃなきゃ、友菜も楽しめないよ。
  「友菜はやくー!進んでよー!」
机と椅子を持ち上げながら愛莉に言われてすぐに移動した。
愛莉も俊介の隣に移動した。
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