サカミチ~君と奇跡の恋~
好きになれない
浮かれた気持ちで帰宅した。
「ただいまー!」
階段を駆け上がり、ベッドに寝転んだ。
舞い上がった気持ちが抑えられない。
目を閉じると丹羽の顔。
丹羽の笑顔。
好きじゃない・・・・・・はずなのに、出てくる。
憧れてるからだよね。
明日は金曜日。丹羽と学校で喋ることができる最後の週の日。
1回は喋りたいな。
ううん。2回・・・・・・3回くらいは。
明日は何て話しかけようかな。
どうやって盛り上げようかな。
そんなことばかり考えた。
恋愛系の本を読みあさって、恋愛術も学んだ。
好きになってもらえるように・・・・・・。
あれ?また好きみたいになってる。
違うのに。
憧れなのに。