サカミチ~君と奇跡の恋~
第一章
隣の席
中学2年生になってから、はじめての席替えの日がやってきた。
担任の先生は、沼倉先生という雑な男の先生。
席替えでは6人で6つの班を作る。
しかも自分達で、班と隣の席を決めることができる。
とても自由な学級。
そんな沼倉学級の一員、宮坂友菜。
みんなはもう黒板に自分の名前を書き、仲の良い友達となってワイワイ騒いでいた。
友菜には特に仲の良い友達もいなくて、決められない。
そんなとき、声を掛けてくれた友菜の救世主。
「愛莉の班入ってー!」
高田愛莉。とても優しい性格で明るい人。
メールアドレスも知っていて、結構話す機会も多い。
「あ、うん。ありがとう!」
こうして、友菜は愛莉の班、6班に入った。