サカミチ~君と奇跡の恋~



友菜から学校祭のステージの説明。
できるだけ文字を省略した。
  「今回はステージで演劇をします。物語はアンケートで一番多かったシンデレラにし   たいと思います。」
丹羽は時計を気にしながら友菜のほうを見て・・・・・・くれているようでぼーっとしている。
シンデレラ。
こんなの、上手くいく自信もない。
  「おいブス!役はどうすんだよ!」
俊介からまた暴言。
みんなは悲しむ友菜の顔を見て笑った。
でも、悲しんでるなんて思われたくないから、明るく振舞った。
丹羽に、嫌われてる女って思われたくないし。
  「えっと・・・・・・やりたい役のアンケートをとります。明日の朝までに出してく  ださい。」
俊介の顔がまた不満げになった。
丹羽の方をむいて、友菜をちらちら見ながら何かを言っている。
丹羽は、首を振ってくれている。
大きな意味がないのは分かる。
早く終わって部活に行きたいから流しているだけだって言うのも分かる。
それでも、ありがとう。
< 26 / 39 >

この作品をシェア

pagetop