サカミチ~君と奇跡の恋~
第二章

彼の過去




あれからしばらく丹羽はお休み。
友菜のつまらない生活。
玲とかいたけど、やっぱり丹羽。
まわりは彼氏できてうらやましいし。
友菜も付き合いたい。
告白したい。
でも、そんなことできない。
みんなに変な目で見られるのだけは絶対いや。
フラれると分かっている恋なら、誰にもいえない。
恥ずかしくて。
1人で頑張る恋。
それでも、幸せだったこと、悲しかったことを誰かに伝えたくて。
でも、伝えられなくて。
友菜は、自分の携帯にロックつきのフォルダを作って、毎日気持ちをメールにした。
手紙とは違って残らないし、いいと思った。
決して誰かに送るわけじゃないけれど、それでも良かった。
自分に、伝えたい。
この、気持ち。
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