サカミチ~君と奇跡の恋~
「班長、席決めたら出して。帰る準備しろよー。」
愛莉が班長。
愛莉はまず男子に席表を渡した。
黒板前の窓際から左から2列目の席。
一番前と真ん中とうしろ。
正直どこでもよかった。
丹羽の隣なら。
「えー!俊介と蓮見交代してくれないの?」
「するわけねーだろ。俺は絶対丹羽の前がいいんだよ。」
愛莉と俊介のいい合いが聞こえてきた。
友菜はずっとぼーっとしていて何が何だか分からない。
でも、不安になってきた。
丹羽の隣の席になれないんじゃないか。って。
「どうしたの?」
友菜が不安気に言うと、愛莉は困った表情で言った。
「一番前が蓮見で真ん中が丹羽で後ろが俊介なんだって。うちも千果も一番前嫌って 言ってて・・・・・・」