サカミチ～君と奇跡の恋～

友菜の胸が痛くなる。締め付けられるような感覚。
愛莉にばれないように抑えるのが精一杯だった。
友菜どうしたの？丹羽のこと好きなわけじゃないんだから。
隣になんかならなくていいじゃん。
ねえ、いいのになんで苦しいの？
　　「これにしろよ」
俊介に勝手に決められた席表がきた。
　　「なにこれ・・・・・・蓮見の隣が友菜なの？」
さらに鼓動が早くなった。
もうなれない。
丹羽の隣になれない。
俊介が友菜の言うことなんて聞いてくれない。
きっと変えてくれない。
特別仲良くもない愛莉も千果も、友菜と丹羽を隣にしてくれない。
・・・・・・友菜丹羽のこと好きじゃないのに。
好きみたいだよ。
　　「うち一番前やだなー千果も絶対嫌だって。」
もう友菜が動くしかない。
　　「友菜が蓮見の隣になるよ」
なぜか、涙が出そうになった。