サカミチ~君と奇跡の恋~



  「いいの?友菜・・・・・・ごめんね。」
愛莉はあっさり友菜を蓮見の隣にした。
どうせ、そんな人生上手くいかない。
そう自分に言い聞かせた。
  「じゃあ、提出してくるね。」
愛莉が先生のところに歩いていった。
先生が席表を見ている。
・・・・・・オッケーを貰ったようだ。
先生はそれを机の上に置いた。
  「友菜。本当ごめんね!」
  「全然・・・・・・」
愛莉の目も見れなかった。
あの席表が目から離れない。
今友菜が動き出せば、もしかしたら変わるかもしれない。
そんな期待とともに、丹羽のことが好きなんじゃないかって誤解されてしまいそうな不安。
ふと、丹羽を見ると笑顔で俊介と蓮見と話していた。
その笑顔が、大好きになった。
嘘のない満面の笑み。
友菜は動いた。
  「愛莉!友菜席表書き直したい!」
すぐに走って席表を先生の机の上から取っていった。
  「これ書き直しますから!」
先生は驚いたようで何も言ってこなかった。
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