サカミチ~君と奇跡の恋~



まずは俊介に交渉。
  「この席以外で良いパターンない?」
すると俊介は面倒くさそうに表を見た。
友菜を睨みつけて、ペンを蓮見から借りた。
  「お前の言うとおりにするつもりはないけど、これならいいよ」
それは、俊介が一番前で丹羽が真ん中。後ろが蓮見だ。
・・・・・・どうしよう。
これでは意味がない。
丹羽を一番前にしなければならない。
  「丹羽を一番前にするのはなし?」
友菜は俊介の目を見ていった。
俊介は明らかに不満そうだった。
  「うぜんだよ!もうこれから変えんなよ。前のやつにもしねえからな!」
俊介のわがまま。
・・・・・・わがままは友菜か。
そうだよね。
友菜が丹羽と隣になろうとしなければ上手くいくんだもんね。
同じ班になれるだけで満足すればいいんだよね。
・・・・・・丹羽の隣が他の子になるのが嫌だよ。
友菜がなりたい。
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