サカミチ~君と奇跡の恋~



さっき俊介に決められた席表を一応、愛莉に見せた。
  「こうなっちゃった。これじゃなきゃダメって言ってた。」
愛莉はそれを見るなり言った。
  「俊介一番前になったの?」
友菜の心が少し安定してくる。
あれ、チャンスなのかな。
もしかして、愛莉は俊介の隣になりたいのかな?
  「そうだよ!愛莉どうする?」
声が少し明るくなった。
友菜の隣が丹羽になるの?
なれるの?
なれるよ!
  「蓮見が隣でもつまらないし、うち一番前になる。」
うそ・・・・・・。
愛莉ありがとう。
神様ありがとうございます。
友菜は幸せです。
  「ありがとう愛莉!」
すぐにペンで名前を書き直した。
友菜の隣に「丹羽」の二文字。
にやけてしまう素直な自分に笑う友菜。
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