双子☆Love
「……ん。」
……随分、眠っちゃった。
体が楽になってる……。
よかった!
……あれ?優ちゃんがいない。
隣のベッドには誰もいなくなっていて、辺りはすっかり日が沈んでいた。
「あら、目が覚めた?」
「結花ちゃん?」
ドアを勢いよく開けて、結花ちゃんが入ってきた。
「全く、大変だったわね。優介も熱出して。」
「うん。でも、もう下がったみたい。」
「そうね。優介も元気そうだったわ。……梨香、お腹空いてない?」
「……うん。」
「でしょうね。今、保健の先生に梨香の食事のことを聞いてきたの。バイキング、食べに行きましょ?」
「いいの!?」
「えぇ。行きましょ?」
「やったぁ!!」
私は、今朝までの気だるさが嘘のように軽い足取りで、レストランに向かった。